目次
メンテナンス性
内部空間の広さ
ケースが大きければ大きいほど内部空間が広いので作業がしやすくなります。
例えばメモリを増設する際に中の空間が狭いと、手がCPUや光学ドライブに当って作業がやりにくかったりパーツの角で手を切ったりしてしまいます。
あるパーツを取り付ける時に他のパーツを一旦取り外さなければならない、といったことも起こります。
一般にケースが小さくなるほどに排熱や狭くて触りにくい場所などの問題が出てくるので作業手順が重要になり、難易度が上がります。
慣れていないうちはミドルタワー以上の大きさのものを使ったほうが良いです。
パネルの構造
メンテナンスの殆どはマザーボードや配線にアクセスする形になりますので、サイドパネルだけ取り外せる構造になっているかチェックしてください。
サイドパネルを取り外すのに、フロントパネルや天板も外さなければならないような構造のケースはメンテナンス性が良くありません。
ケーブルの取り回し
PCの中はたくさんのケーブルが中を這うことになります。
ケーブルを通す穴があれば配線を裏側に回すことができるのでエアフロー(空気の流れ)が良くなり冷却効果が高まります。
サイズ

ケースには大まかに下記のサイズ(種類)があります。
- ミドルタワー
- ミニタワー
- キューブ
- フルタワー
- ラックマウント
ミドルタワー
ミニタワー
キューブ
(タワー型より大きいキューブ型ケースもあります)
ラックマウントに比べ内蔵カードの高さの制約が緩いのでミニタワーに次いでよく使われます。
かっこいい、可愛い、オシャレなど、個性的なデザインのものが多いです。
>>ベアボーンとは
フルタワー
ミニタワーの2倍程度の高さです。大きいので申し分ない拡張性と冷却性能があります。あまりにでかいのでファイルサーバー専用として使われることが多いです。
スリム/デスクトップ
自作PCユーザーはCPUクーラーやビデオカードを強化する方向の人が多いと思いますが、その場合高さの制約がきついからでしょう。今ではあまりおすすめできません。ここまで来たらむしろNUC辺りまでいった方が面白いと思います。NUCだとこんな感じでディスプレイの裏に設置できます。

ベイの数
ベイの数で光学ドライブやHDD/SSDが取り付けられる数が決まります。
ベイのサイズは「5インチベイ」と「3.5インチベイ」があり、5インチベイは主に光学ドライブやファンコントローラーを、3.5インチベイは主にHDD/SSDを装着します。
また、表から見える「ベイ」と蓋を開けないと見れない「シャドーベイ」があり、シャドーベイにはSSD/HDDを装着します。
昔はソフトをインストールするためにDVD/CDドライブを装着する=5インチベイがあることが当たり前でしたが、ネットでダウンロード
排熱性能
ケースは大きく分けて3種類に分かれます。
- 静音重視型
- 冷却重視型
- バランス型
静音重視型
冷却重視型
バランス型
ボディ剛性
足りないと騒音の原因に
回転体を持つHDD、ファン、光学ドライブの振動はケースに伝わります。
ケースの剛性が足りなかったりパーツの取付が甘いと「ブーン」「ビリビリ」といった不快な音が生じます。
振動が床に伝わると「ヴーン」という不快な音になります。
できればしっかりとしたインシュレーターが装備されたものを選びましょう。

インシュレーター
足りないとパーツの取り付けに支障
ケースの剛性が足りないとパーツの取付に支障が起きます。
パーツが枠にはまりにくかったり、ネジ穴の位置がずれたりします。
(流石に、今時はこういう粗悪品はそうそう見かけなくなりましたが…)
選び方のポイント
店頭で見る時は下記のポイントをチェックしてください。
- 上から抑えて左右に揺らしたりしてみて、「カッチリ」した感じがあるか
- 足はしっかりとしたインシュレーターが使われているか